あなたのアートを誰に見せますか?

REPORT

小中学生対象ワークショップ
「アートでおしゃべり 現代アートってなんだろう?」

 
日 時 :2023年8月10日(木)10:00~11:30
会 場 :東京藝術大学大学美術館 陳列館
 
活動レポート:
小中学生の皆さんと、キュレーターとアシスタントが一緒に展示室を回り、作品を見ながらおしゃべりしました。
 

海野林太郎さんの映像《マヌケだね 楽しい夜さ 好きだよ》の中に出てくる不思議な生き物たちと「バッタリ会ったらどうする?」という質問に、小学4年生のルイ君は「見て見ぬフリする。」なるほど、ちょっと面倒なことになりそうと思ったみたい。
 

海野林太郎《マヌケだね 楽しい夜さ 好きだよ》の前で
 

小林正人《画家の肖像》の前で
 
高い位置に掲げられた小林正人さんの絵画の前では、初めて見る展示形式に圧倒されていた中学生の2人。2人とも絵を描くことが大好きで、普段からよく描いているという話になり、盛り上がりました。
 

 
青山悟《Who Said So?》の後ろにはブリティッシュ・スクール・イン東京の生徒が作ったマスクの作品
 
「この中で一番気になるのはどのマスク?」青山悟さんがブリティッシュ・スクールの生徒と行ったワークショップの作品の前では、迷わず好きなマスクを選んだ中学生。コロナ禍が始まった時期に小学生だったという当時の話をしてくれました。
 
海野林太郎さんの作品を見て「安心するよね」という感想が。人間誰もが持っている孤独感や無防備な姿に、思春期の彼女たちはどこか安心感を感じたのかもしれません。
 

青山悟《N氏の吸い殻》の前で
 
「この部屋で一番低いところにある作品はどこだろう?」青山さんのタバコの吸い殻の作品をみんなで探しました。海野さんの作品にもタバコを吸うシーンがありましたが、参加者の皆さんの周りにはタバコを吸う人はいないそうです。昨今、スモーカーは激減しましたね。
 

アーティストへの来館者からのメッセージが掲示されています。
 
最後に、気になるアーティストにメッセージを書きました。皆さんのコメントは展示室に掲示されます。
あっという間の1時間半。おしゃべりしながらの鑑賞体験、皆さん楽しんでくれたようです。ご紹介する側もたくさんの発見があり、楽しく有意義な時間でした。