青山 悟|Satoru Aoyama
1973年東京都生まれ。工業用ミシンを用いて刺繍というメディアの枠を拡張させる作品を発表。コロナ禍において自宅から新作を公開・販売するウェブサイト「Everyday Art Market」を立ち上げ、顧客とのコミュニケーションを重視した制作活動を行った。本展ではブリティッシュスクールの生徒と行ったワークショップの作品も展示。
アンドレア・バウアーズ&スザンヌ・レイシー|Andrea Bowers & Suzanne Lacy
1964年アメリカ・オハイオ州生まれのバウアーズは、活動家の記録を撮り続け、ジェンダーや環境、移民の正義のために戦う人々の経験を作品化する。1945 年アメリカ・カリフォルニア州生まれのスザンヌ・レイシーは、ソーシャリー・エンゲージド・アートの先駆者として人種差別や貧困などの社会問題にコミュニティと協働して取り組む。本展出品作は、2人による共作。
メラニー・ボナーヨ|melanie bonajo
1978年オランダ・ヘールレン生まれ。アーティスト、映像作家、性科学ボディワーカー、活動家。 クィアと脱資本主義的視点から、セクシャリティや親密さ、感覚を取り戻し、共有する可能性を探る。2022年べネツィア・ビエンナーレのオランダ館を代表。
Courtesy of the artist and AKINCI Still made by Sydney Raheemtoola
小林 正人|Masato Kobayashi
1957年東京都生まれ。1996年サンパウロビエンナーレ日本代表。1997年にキュレーターのヤン・フート氏に招かれ渡欧し、以降ベルギーのゲント市を拠点に各地で現地制作を行う。2006年帰国。教鞭を執る東京藝術大学の授業で「一番好きな誰か、見せたい人の方を向いて描くことの大切さ」を力説する。本展では「LOVEゼミ」参加学生の作品も展示。
リー・ムユン|Muyun Li
2000年中国上海生まれ。東京藝術大学美術研究科修士課程在籍。映像やラジオドラマなどのタイムベースド・メディアを用いて独自のナラティブを表現する。自らの経験に基づいて、人の内面にある卑屈さや疎外感、孤独を描き、それらを他者と共有できるような作品作りを試みる。
岡田 夏旺|Kao Okada
2001 年東京都生まれ。東京藝術大学美術研究科修士課程で学びつつ、ホテルの客室清掃員のアルバイトを心から楽しむ。年代や出身国が異なる清掃員仲間との交流から得た経験や、清潔さと汚れの境界に関する考察を、映像インスタレーション によって表現する。
パク・サンヒョン|Sanghyun Park
1991年韓国ソウル生まれ。日本に暮らす異邦人であり、クィア当事者である自身の置かれた状況を、彫刻的アプローチを通して考察し、彫刻の持つ男性性の解体を試みる。自身のアイデンティティを疑ったことのある人や、人間の営みの根源的性質に関心をもつ人に作品を見せることを想定して制作を行っている。
海野 林太郎|Rintaro Unno
1992年東京都生まれ。宗教やテレビゲームなど、自身が身近に感じてきたものを手がかりに、映像や写真、彫刻などを通して目に見えない多様な存在を可視化する。異なるモノや価値観が共存する場の可能性について、詩情やユーモアを交えて考察する。